天然遡上があって、友釣りを長く楽しめる川はどこか。通っている岐阜・福井の川だけでなく、和歌山・富山・高知・静岡・栃木の川も含めて、漁期を同じ物差しで並べてみました。
いまのところの結論
11月後半まで竿を出せるのは古座川。おとりが買える最終日は、はっきり告知が確認できるのは古座川が11月21日(2021年・田上おとり店が「本日をもって営業終了」と明言)、有田川が11月9日(2025年)。ただし古座川は2025年も
Instagram(@s_tano)で11月30日時点で店主が竿を出しているのが確認でき、2021年よりもっと遅くまで営業していた可能性が高いです(2025年の正確な最終日は投稿が見つからず未確認)。投稿板のいちばん遅い報告も古座川11月20日に対し有田川11月14日で、ブログには古座川の
12月13日「師走の鮎釣り」まであります。11月前半なら実績年数で勝る有田川、11月後半以降は古座川という使い分けになりそうです。
調べていて何度も出てきたのは、シーズンの終わりは魚ではなくおとり店の営業が決めている、ということでした。有田川は2025年のおとり屋の営業最終日(11月9日)と、投稿板のその年の最終報告日が完全に一致しています。規則の漁期が12月31日まであっても、おとりが買えなければ友釣りは成立しません。
FIG. 1友釣りができる期間
5月1日から翌1月31日までを1本の軸にのせた。10月1日と11月1日に破線を引いてある。ここから右に帯が伸びている川が、秋も竿を出せる川。日置川だけ、規則の枠(薄い帯)と実際に竿を出せる期間(濃い帯)が12月ぶんずれている。
古座川(13年分のデータあり)その他の河川
濃い帯が実際に竿を出せる期間、薄い帯は規則上の枠です。
神通川は例年、規則の枠は11月15日までなのに実際の公表期間は9月30日で終わっていました。ただし
2026年は組合の公式ブログが9月23日付で「10月1日〜15日は禁漁、16日以降は友釣り再開」と告知しており、今年は9月30日で終わらない見込みです(16日以降いつまでかは未確認)。
規則の期間と、実際の最終釣行
FIG. 2期間の終わりと、実際に確認できた最終釣行
釣り人の投稿を年別にたどって、その川でいちばん遅い釣行を拾ったもの。神通川のように期間の最終日まできっちり竿が出ている川と、古座川のように期間が終わるずっと前に人がいなくなる川に分かれる。
実際に竿を出せる期間の終わり投稿で確認できたいちばん遅い釣行
釣り人の投稿を年別にたどって、その川でいちばん遅い釣行を拾いました。神通川は期間の最終日まできっちり竿が出ている一方、古座川は期間が終わるずっと前に人がいなくなります。
和歌山14河川、11月まで人が残るか
FIG. 3和歌山14河川、11月まで人が残るか
和歌山県内水面漁連の釣果投稿板には14河川ぶん25,111件の報告がある。全河川を同じ基準で数え直したもの。青い帯の4河川は13年分の中身まで作ってあり、河川名から入れる。
和歌山県内水面漁連の釣果投稿板には14河川ぶん25,111件の報告があります。全河川を同じ基準で数え直しました。色のついた4河川は13年分の中身まで作ってあり、河川名からたどれます。
10月1日以降に残っている日数
FIG. 410月1日以降に残っている日数
制度のうえで秋にどれだけ残っているか。ただしこれは「竿を出してよい日数」であって「釣りが成立する日数」ではない。実際にはおとり店が閉まった時点で終わる。
制度のうえで秋にどれだけ残っているかです。ただしこれは「竿を出してよい日数」であって「釣りが成立する日数」ではありません。実際にはおとり店が閉まった時点で終わります。
河川一覧
| 河川 | 漁協 | 実際に竿を出せる期間 | 日数 | 10月以降 | おとり最終日 | 遡上 | 確認日 |
|---|
| 有田川 | 有田川漁業協同組合 | 5/1〜12/31 | 245日 | 92日 | 11/9(2025年) | 天然遡上+放流 | 2026-09-12 |
| 狩野川 | 狩野川漁業協同組合 | 5/20〜12/31 | 226日 | 92日 | — | 天然遡上+放流 | 2026-09-23 |
| 四万十川(東部) | 四万十川東部漁業協同組合 | 5/15〜10/15、12/1〜1/31 | 216日 | 77日 | — | 天然遡上 | 2026-09-12 |
| 古座川 | 古座川漁業協同組合 | 6/1〜12/31 | 214日 | 92日 | 11/21〜(2025年は11/30時点で継続、最終日未確認) | 天然遡上+放流 | 2026-09-23 |
| 熊野川 | 熊野川漁業協同組合 | 6/1〜12/31 | 214日 | 92日 | — | 天然遡上 | 2026-09-12 |
| 日置川 | 日置川漁業協同組合 | 5/26〜11/30 | 189日 | 61日 | — | 天然遡上 | 2026-09-12 |
| 那珂川 | 那珂川北部漁業協同組合 | 6/1〜11/20 | 173日 | 51日 | — | 天然遡上 | 2026-09-12 |
| 九頭竜川(中部) | 九頭竜川中部漁業協同組合 | 6/1〜11/14 | 167日 | 45日 | — | 天然遡上 | 2026-09-12 |
| 九頭竜川(勝山) | 勝山市漁業協同組合 | 6/27〜11/30 | 157日 | 61日 | — | 天然遡上 | 2026-09-12 |
| 神通川 | 富山漁業協同組合 | 6/16〜9/30、10/16〜11/15 | 138日 | 31日 | — | 天然遡上 | 2026-09-23 |
| 仁淀川 | 仁淀川漁業協同組合 | 6/1〜10/15 | 137日 | 15日 | — | 天然遡上 | 2026-09-23 |
※日数は5月1日から翌1月31日までの軸上で数えた単純な日数。休漁日や禁止区域は考慮していません。
※神通川は今年、規則どおり10月1日〜15日だけ休んで10月16日から再開する見込みです(16日以降の終了日は未確認のため、表の日数は規則の枠いっぱいの11月15日まで竿が出せた場合の数字です)。
※狩野川は解禁日が「5月20日以降で組合が定め公示する日」のため未確定です。表は最短の5月20日で計算しています。
※仁淀川の12月の追加期間(落ち鮎解禁)で友釣りができるかどうかは確認できておらず、表の日数には含めていません。
読むときの注意
- 「実際に竿を出せる期間」は漁協が公表している期間であって、実際に釣れる期間でも、おとりが買える期間でもありません。シーズンの終わりは魚ではなく、おとり店の営業が決めていることが多いです。
- 神通川のように、規則の枠が11月15日までなのに公表期間は9月30日で切れる川があります。枠の数字だけを見て予定を立てると外します。
- 区域や漁法によって期間が違う川があります。入川前には必ず漁協の最新の発表を見てください。
- ここに挙げた日付は漁協の発表が一次情報で、年によって動きます。表の「確認日」より後の情報が出ていないか、入川前に確認することをおすすめします。