郡上で鮎を釣る
長良川の郡上は、鮎釣りで最も通っている川です。 2024年から2026年まで、解禁日から10月まで毎年20回以上竿を出しています。
数が出る川ではありません。ここ数年は型が小さく、ビリ鮎ばかりという日も多い。それでもポイントが広く、支流も含めて逃げ場が多いので、状況に合わせて動けば何かしら拾える川です。
3シーズン通って分かったことを、時期ごとの状況・通用したポイント・掛からないときの動き方に分けて書いていきます。
この川の鮎の現状
正直に書きます。ここ数年、型が良くありません。
2025年6月は、どこも小さいままでした。ビリしかいない。ビリすぎてキャッチに至らない鮎も多い。8月9日は10〜17cm。 8月15日は高鷲地区が垢とびで魚影も少なく、和合橋下流は釣り人こそ多いのにビリ鮎ばかりでした。
2026年7月19日には、こう書きました。
夥しい数のビリあゆのおかげか石は全て磨かれています。ある意味川の苔不足で食糧難で鮎が育たない感じに見えます。鮎の型さえ良ければ、いい川なんですけどね。
鮎の数は多いのに、餌になる苔が足りず育たない。ここ3年ほど、この状態が続いています。
一方で、支流に入ると型が良い。これは通ううちに分かってきました。 2025年9月23日、八幡・亀尾島川では本流は小さかったものの支流は21〜23cmという良型でした。
なぜ大きくならないのか
この3年、2024・2025・2026年は厳しい状況が続いています。
同じ3年間、長良川の遡上数は相当多い状態です。加えて、郡上漁協が海産の稚鮎を養殖場で育てたものをかなりの量、放流しています。
その量が多すぎて、天然遡上と競合しているのではないかと言われています。餌となる苔の量は決まっているので、鮎の数が増えれば1匹あたりの取り分が減る。数はいるのに大きくならない、というのはそういう状態です。
裏返しの現象が、上流で起きています。 天然遡上があまり上がってこない白鳥の上流や高鷲は、放流魚だけで構成されていて、そのぶん型がいい。鮎が育っている、という声をよく聞きます。
放流が中心になる吉田川の上流域でも、同じ傾向が見られるそうです。
「上へ行くほど型がいい」というこの記事の実感は、放流と天然遡上の構成比で説明がつくということになります。
シーズンの組み立て
3シーズン通ってみて、月ごとの傾向はこうです。
6月(解禁〜)
解禁は6月1日。ただ、解禁日らしい爆釣にはならない年が続いています。
| 年 | 釣果 | 場所・状況 |
|---|---|---|
| 2024年6月1日 | 3匹 | — |
| 2025年6月1日 | 6匹(最大17cm) | 大和高速下、4時〜14時 |
| 2026年6月1日 | 22匹(小9匹) | 大和高速下、5時〜16時 |
2025年6月1日の反省が具体的です。4時半からポイントに入り、 3匹掛かったあと反応が無くなったのにそのまま釣り続けてしまった。午後に6.6mの短竿に持ち替えて瀬の中の残り鮎を3匹追加しています。
反応なければどんどん移動しないといけない。短い竿は使いやすい。
2026年6月1日は同じ大和高速下に入り、この反省を活かして午後から短竿に持ち替え、やりにくい場所や反応の良くなったポイントを拾って22匹。同じ場所・同じ解禁日で6匹から22匹に伸びています。
鮎の数自体は多い川です。 2026年6月11日、八幡地区の報徳橋では橋の上から見て「物凄い数の鮎がギラギラしている」のが確認でき、川に入ってもたくさん見えました。数がいないから釣れないのではなく、型が小さいことと、抜かれた後の残り鮎を探す釣りになることが難しさです。

2026年6月11日、八幡地区。追い星の出た良い個体
6月中旬は増水のタイミングが狙い目です。 2025年6月18日は「2m以上増水して落ち着き始めたタイミング」で15匹。取りこぼさなければ20匹を超えていた、という日でした。

7月
高鷲エリアが効く時期です。2025年7月2日に14匹。このとき意識していたのは、次のことです。
針の確認・根掛かりの確認・錘の使い分けで釣る・引き上げたあと緩める・ 50cm〜70cmの高さで引く。小鮎はさらに寝かす。
ただし7月中旬になると場所が取れなくなります。 2025年7月13日は「高鷲・白鳥エリアは入る場所もなく、大和地区は釣れないのがわかっているのかガラガラ」。結局この日は下馬瀬へ移動しました。
8月
最も厳しい月です。垢とび、魚影減少、先行者。
- 2025年8月9日 — 万場地区、9匹(10〜17cm)「小さい・・・・」
- 2025年8月15日 — 7匹。高鷲は垢とび。名皿部橋右岸の残り垢で反応あり
- 2026年8月8日 — 2匹、30分で見切り
- 2026年8月19日 — 名峰地区で1匹。「水曜なのにどのポイントも先行者あり」
残り垢を探すのがこの時期の鍵です。
9〜10月
支流に活路があります。
- 2025年9月20日 — 大和高速上、9匹(〜18cm)
- 2025年9月21日 — 栗巣川、11匹(〜18cm)。前日の雨で本流はコーヒー色。支流で短竿の渓流鮎釣り
- 2025年9月23日 — 亀尾島川、7匹。本流は小さいが支流は21〜23cm
- 2025年10月5日 — 栗巣川、12匹(10〜19cm)
- 2026年9月18日 — 西河橋下流、5匹
- 2026年10月4日 — 釜淵橋の上下とハンバーグ前、16匹。同行者は30匹以上
終盤の攻め方がはっきりしたのは、2025年10月5日でした。
流れの芯にはおらず、右岸流れ込み近くの浅いヘチのポイントで連続して掛かった。この時期はこのようなポイントが反応がいい。
本流が濁ったら支流へ、終盤は芯ではなく浅いヘチへ。
ポイント
これまでに入った場所です。上流から順ではありません。
本流
- 大和 高速下 / 高速上 — 解禁日に2年続けて入っている定番
- 西河橋(下流) — 2026年9月18日に5匹
- 釜淵橋の上下・ハンバーグ前 — 2026年10月4日に16匹(同行者は30匹以上)。12時ごろから16時ごろまで入っています
- かじか下 — 6月に繰り返し登場
- 五町瀬(五町の瀬) — 2026年7月19日にオトリサイズ3匹含む10匹
- 大滝ヤナ跡
- 大島橋(上) — 水量が高いと攻められないポイントがある
- 長滝橋
- あゆパーク上
- 報徳橋(八幡地区) — 橋の上から鮎が食んでいるのがよく見える。2026年6月11日に8匹。このときはオトリ屋「場皿」でおすすめの場所を教えてもらって入っています。川に入っても目の前でギラギラしているのが確認でき、鮎の数自体は多い川です
- 和合橋(下流)
- 名皿部橋 右岸 — 垢とびの時期に残り垢が残る
- 相戸堰堤 下流 — 2026年郡上鮎杯で最大21cm
- 石組み堰堤下 — 2025年郡上鮎杯の優勝ポイント(32匹)
エリア
高鷲 / 白鳥 / 大和 / 八幡 / 美並 / 万場 / 名峰
支流
- 栗巣川 — 本流が濁ったときの逃げ場。短竿の渓流鮎釣り
- 亀尾島川 — 良型(21〜23cm)が出る。竿抜けのヘチや岸際の草の下を狙う
実際に入っている場所
2023年から2026年までのGPSの記録から、川のそばで長く留まった場所を抜き出したものです。上流から下流の順に24か所。地名は国土地理院の住所検索で引いています。
点だけでは、どこまで釣り上がるのかが分かりません。実際に歩いた軌跡も重ねておきます。同じ筋を何度も通っているところほど線が濃くなります。月で絞ると、解禁直後と盛期で入る場所が変わるのが見えます。
2024〜2026年のあいだに、この範囲へ 77回・のべ201時間。
軌跡を読み込んでいます…
上で名前を挙げているポイントと重なります。大島橋、長滝橋のあたりには、実際にここへ繰り返し入っています。
掛からないときの動き方
3シーズンやってきて、この川ではこう動くようになりました。
1. 反応がなければ移動する。いちばん多い反省がこれです。 2025年6月1日は動かなかったことを悔やみました。翌年は同じ場所で3倍以上釣っています。
2. 竿抜けを探す。 2025年6月21日、普通の場所に鮎は残っていませんでした。掛けたのは竿抜けと荒瀬です。 9月23日も竿抜けのヘチ、岸際の草の下でした。
3. 短竿に持ち替える。出番が多いのは6.6mです。やりにくい場所、狭い分流、支流ではこれが効きます。 2025年6月1日にも、短い竿は使いやすいと書きました。
4. 残り垢を探す。垢とびの時期は、垢が残っている場所だけに反応があります。
5. 本流が濁ったら支流へ。
これまでに入った場所と、見て回って目を付けた場所です。GPSの記録と、その場で地図に落としてきた地点をまとめてあります。
竿抜けは「入りにくいところ」にできます。探し方は3つです。
- 立ちやすいポイントの、反対側
- 川を渡らないと行けないところ
- 川の中に入らないと竿を出せないところ
まず、誰でも竿を出せる中心を避ける。これが第一です。人が立てる場所は必ず入られているので、そこに残っているものは多くありません。
タックル
竿 — よく持ち替えるのが6.6mの短竿です。狭い場所、分流、支流の渓流鮎釣りで使っています。 2025年9月28日の九頭竜川では、もっと短い竿があったほうがいいと思いました。
仕掛け — 2025年6月13日、仕掛けが違うと反応が違うと感じました。
錘 — 2025年7月2日は、錘の使い分けで釣りました。
針 — 2026年4月29日のアマゴでは、またハリが鈍っていました。 2025年7月2日にも針を確認しています。今では習慣になりました。
竿は8〜9mを使う人が多いです。
水中糸とハリは、細く弱くして構いません。ここ数年の郡上は鮎が小さいので、それに合わせたほうが掛かります。太いものを使う理由がありません。
引き方・取り込み
この川で意識しているのは、2025年7月2日に書いたことです。
引き上げたあと緩める。50cm〜70cmの高さで引く。小鮎はさらに寝かす。
引く高さを50〜70cmに保ち、小鮎はさらに竿を寝かせる。ビリ鮎の多い郡上では、この調整が効きます。
取りこぼしは、ずっと課題のままです。 2025年6月13日は3匹ほどキャッチミス。6月18日はキャッチミスと取り込みで落とさなければ20匹を超えていました。6月21日も、とっていればもっといたはずです。
関連: 鮎の友釣り上達への道
取り込みは、どの川でも同じやり方です。特別なことはしていません。引き抜きで取り込む、それだけです。川によって変えることはありません。
大会
郡上では大会が開かれており、複数回参加しています。
| 大会 | 年 | 結果 |
|---|---|---|
| 郡上鮎杯 | 2024年 | 2匹 |
| 郡上鮎杯 | 2025年 | 6匹(12〜17cm)。優勝32匹・準優勝28匹 |
| 郡上鮎杯 | 2026年 | 12匹(込み7匹、最大21cm)相戸堰堤下流 |
| D's杯 | 2024年 | 3匹 |
| 第4回D's杯 | 2025年 | 14匹 |
反省がはっきりしているのは2025年の郡上鮎杯です。最初に入ったポイントで連続して掛かったものの、移動先がなくなって数が伸びませんでした。
同じ場所で数を釣らないと。
大会では立ち位置を大きく変えられません。一箇所で釣り切る力が要る、というのがこのときの結論でした。同じことを九頭竜川のジャパンカップ予選でも思っています。
遊漁券とアクセス
毎年、郡上漁協の鮎・雑魚の年券を購入しています。下流側に入る場合は長良川中央・長良川の区間になります。
過去の釣行写真
過去の釣行で撮った写真です。


- 岐阜県郡上漁業協同組合長良川(上流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 14,000円公式サイトを開く →
- 岐阜県長良川中央漁業協同組合長良川(中流部) / 板取川(下流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 11,000円公式サイトを開く →
- 岐阜県長良川漁業協同組合長良川(下流部)鮎 日釣券 2,000円 / 年券 8,000円公式サイトを開く →
郡上漁協は公示番号 内共第17号、雑魚の日券1,500円・年券6,000円(2026年8月31日時点)。
水位を見る
- 長良川 稲成 水位(国土交通省 水文水質データベース)
増水のタイミングを狙う釣りなので、出発前の確認に使えます。
オトリ店
使っているのは丹羽オトリ店(2025年郡上鮎杯でオトリ引換券を獲得)と、八幡地区の場皿です。
2026年6月11日は場皿でおすすめのポイントを教えてもらい、 14時半からの短時間で8匹釣れました。初めてのエリアでは、まずオトリ屋で聞くのが早いです。
2026年10月4日は、朝に丹羽オトリ店でオトリ鮎を買って、午後から大和の釜淵橋の上下とハンバーグ前に入りました。
アクセス — 愛知県尾張北部から通っています。
渓流(アマゴ)もやれます
郡上は2月から渓流が解禁し、アマゴが釣れます。こんな釣りをしてきました。
- 2026年2月11日 — 支流の上流、堰堤下でイクラで入れ食い、20匹
- 2026年2月14日 — 5匹(放流魚と発眼卵放流魚)
- 2026年4月12日 — 22cm・18cm(DENS 50US、アンサー7g)
- 2026年5月2日 — 27cm。雨後の増水を狙って、数投目にヒット
- 2026年6月28日 — 28.5cm

支流には吉田川・大栃谷・亀尾島川・栗巣川があります。 2026年3月14日は、谷が深い場所に入ってしまいました。 300m動くと標高が100m上がるようなところで、時期が早いこともあって何も釣れませんでした。