北陸の海で釣る

北陸の海で釣る

渓流と鮎で北陸へ通っています。そのついでに、日本海側で竿を出すことがあります。

釣り方は2つです。夜の船から狙うイカメタルと、漁港や磯から狙うロックフィッシュ。 どちらも福井が中心で、船は敦賀の浦底と三国港、陸は若狭湾の田烏と宇久です。

川の予定に合わせて行き先を決められるのが、この2つを持っている理由です。 増水で川がだめな日でも、海なら竿が出せます。

イカメタル——夜の船から

2019年のお盆にイカメタルを始めて、福井の2つの港から船に乗ってきました。 敦賀の浦底と、三国港です。

ベストシーズンは6月下旬から8月頭——初年度に一通り通って、そう考えています。 9月に入ると潮が速く、新子も回ってこず、厳しくなります。

船宿ごとのシステムの違い、タックル、実際の釣果を、 時期とあわせて書いていきます。

シーズン

初年度に9月まで通った結論です。

自分の考えるベストシーズンは、6月下旬から8月頭までだと思います。

実際の釣果を並べると、この判断の根拠が分かります。

日付釣果状況
2019年8月13日藤栄丸(三国港)10杯(竿頭)序盤エソ攻撃。船長いわく釣果は芳しくない時期
2019年8月17日瑞祥丸(浦底)65杯(船中トップ)錨を下ろし場所移動なしで釣り続けた
2019年9月1日瑞祥丸(浦底)5杯船中20杯の貧果。潮が川のように流れる
2019年9月14日瑞祥丸(浦底)1杯船中4杯程度。坊主続出
2020年6月6日瑞祥丸(浦底)ケンサキ18杯+スルメ2杯水深70m弱、アンカーを下ろして釣り

2019年8月17日、船中トップの65杯

8月17日の65杯が最高で、以降は9月にかけて一気に落ちています。

9月が厳しい理由は、そのとき書いたとおりです。

潮が速いのがなかなか解消されず、新子のイカもまだ回ってきていないので しばらくは様子見となりそうです。

潮が速いと流し釣りになります。 9月1日は 「船を止めると潮が川のように流れるため、錨を垂らしての流し釣り」。

夜のイカ釣りなので、たくさんのライトが装備されている

水が出続けるので、釣れたイカを入れて墨を吐かせてからクーラーボックスへ

逆に好調だった8月17日と2020年6月6日は、アンカーを下ろして 一箇所で釣り続けられています。

アンカーを下ろして粘れる日が良い日、という見分け方ができます。

2020年7月10日〜11日

この日も船に乗っています。 若狭湾で、夜をまたぐ釣りでした。

22時11分のカゴにイカが入っています。

2020年7月10日22時11分。カゴのイカ

日付が変わった0時すぎには、大きなマダイが上がりました。 イカメタルの外道としては上等な部類です。

翌日の昼はイカの刺身になっています。

翌11日の昼。持ち帰ったイカ

この日の船宿は瑞祥丸です。杯数は記録に残していませんでした。

船宿

瑞祥丸(福井県敦賀市浦底)

瑞祥丸さんです。

場所の特徴 — 一つ手前の漁港が色浜で、こちらは多くのイカメタル船があります。 その一つ先の漁港が浦底で、遊漁船は2軒だけ、あとは漁業がメインの船ばかりです。

システム

  • 料金は前払い制
  • 待合所の前の駐車スペースに5台ほど駐車可能
  • 待合所の乗船名簿に記名して料金を払う
  • トイレ完備
  • 製氷機あり・氷は無料
  • 外の流し台におしぼりあり(帰船後に顔や手を拭ける)

注意点 — イカメタル船ではなくマイカの船なので、 胴付き仕掛けの方と乗合になる場合があります。

ベイトのレンジなどの情報を逐次教えてくれるわけではなく 自分で聞いて確認しながら釣りをする必要があります。

瑞祥丸の休憩所

桟橋からの光景

お土産 — 網でとったサザエを1kg 1,000円で販売しています。 乗船時にお願いすると帰船時に受け取れます。

(2020年6月時点で待合所は改装中で、左に隣接する仮設の受付で手続きでした。 現在の状況は要確認)

藤栄丸(福井県三国港)

藤栄丸さんです。

場所 — 九頭竜川の河口にある港(護岸)から出船します。 車は護岸のすぐ傍に駐車できます。

システム

  • 釣り座は全員揃ってからジャンケンで決める
  • 乗船料は大人一人 10,000円

藤栄丸。九頭竜川河口の護岸から出船する

釣りの最中に雨に降られた日の虹

予約は瑞祥丸のホームページで確認します。 空き状況も含めて、 まずサイトを見るのが早いです。

瑞祥丸のマイカ半夜便は16:30〜23:30、乗船料は平日14,500円・土日祝15,000円です (2026年9月時点。公式サイトの料金表より)。料金も時間も変わるので、 予約のときに確認してください。

イカメタルは基本的に瑞祥丸へ行きます。 特に使い分けはしていません。

タックル(イカメタル)

初挑戦のときに、一から揃えました。

ロッド

クレージーオーシャンオーシャンスピア。 釣り仲間に勧められて購入しました。

かなり先調子でティップだけ曲がり、ベリーからバットにかけてはかなり硬いという アクションのロッドで、5フィートなのでかなり短いロッドになります。 ロッドで鉛スッテにアクションをつけて、ステイさせた4〜5秒待ってのアタリを かけて行くといった感じの使い方になります。 ソフトなティップ部分が相当短いので、アクションを止めた瞬間に すぐにティップが落ち着くので、アクション直後のアタリもとても撮りやすいです。

アクションを止めた直後のアタリが取れることが、このロッドの要点です。

リール

DAIWA 18紅牙 IC(カウンター付き)。 メタルティップラン用にはローギアが向いているという情報を見て探し、 すぐ手に入るものがこれだったため即購入しています。

カウンター付きリールは初めてで、説明書を見てラインを巻いています。 巻き取り量が分かっている新品のラインなら手間ではない、とのこと。

メタルスッテ

ヤマシタの鉛スッテ15号 P/赤帽が三国周辺の超定番カラー。 15号を中心に揃えました。

ドロッパーには SHIMANO セフィア スイスイドロッパー、 クレイジーオーシャン ハードパンチャーなどを準備。

号数の使い分け — 2020年6月6日(水深70m弱)は20号で通せました

用意するなら、15号と25号も持っていくといいと思います。

カラーローテーションについての結論が率直です。

実際のところ、最初に付けたカラーからほとんどローテーションすることなく終わりました。 基本的にイカが寄ってきているかいないかの違いと メタルスッテの動かし方で違いが出るのではないかと思ってます。

カラーより、イカが寄っているかと動かし方。

ライン — PE0.8号、または0.6号。リーダーは2.5号程度です。

釣り方

ライト点灯後にイカが浮いてくるタイミングが勝負。 2020年6月6日は「ライト点灯後しばらくしてイカが浮いてきたタイミングで連続ヒット」、 後半はポツポツでした。

レンジをこまめに調整する。 65杯を釣った2019年8月17日は 「結構フォーリングのあたりも取れたし、変わる水深もこまめに調整して」。

フォーリングでアタリを取る。 同上。

動かし方は、この組み合わせで探ります。

  • 細かくシェイクするようにしゃくって、ステイ
  • シェイクしたあと、穂先を下げてゆっくり落とす
  • ゆっくり上げる
  • しゃくりながら上げる
  • しゃくりながら落とす

ひとつの動かし方で通すのではなく、組み合わせながらその日の反応を探ります

やらかしたこと

ロッドのティップ折れ — 2019年9月1日、釣り始めにティップにラインが絡まっていて、 先端が折れました。ティップが短い状態で釣りを続けてボウズは免れましたが、

よく確認しないとトラブルに繋がるとつくずく思いました。

バチコンアジングの取り込み — 2020年6月6日、後半にアジ35cmを頭に4匹キープ。 ただし3匹バラシがあり「取り込みには気を遣わなければいけませんね」。

沖漬けを作る

イカメタルは数が釣れるので、船上で沖漬けを作れます。

自家製タレのレシピ(醤油:酒:みりん=1:1:1が基本)

  • 醤油 400cc / みりん 250cc / 料理酒 400cc / 水 150cc
  • 砂糖 大さじ3杯 / 鷹の爪 2本 / きざみゆず

鍋にみりんと酒を入れ、沸騰したらアルコールに火をつけて飛ばし、 醤油・水・鷹の爪・砂糖・きざみゆずを入れて一煮立ちさせて冷やします。

市販のタレは2,100mlで1,500円程度。量を使うなら自家製が経済的です。

漬け終わったイカ。鮎用の冷凍袋に入れて保存する

容器 — ビニール袋は釣りながらの開け閉めが手間で、 2019年8月17日は1回しかやれませんでした。 ポリタンク(10L)を試しましたが、クーラーボックスに入らないのが難点です。

ロックフィッシュ——陸から

狙うのはベッコウゾイ(タケノコメバル)とキジハタです。 船と違って、思い立った日に竿を出せるのがこちらの利点になります。

渓流魚とはまるで違う引き方をします。17〜18cmでも、こちらのほうが強く引きます。

ベッコウゾイ(タケノコメバル)

北陸に4人で行ったときのことです。

標準和名はタケノコメバルですが、ロックフィッシュゲームでは 「ベッコウゾイ」と呼んだほうが通じます。

藻につく魚です。 教えてもらった狙いどころが具体的でした。

ウィードエッジやウィードの切れ目。

ここを中心にテキサスリグで探っていきます。

サイズと引き

  • 最初に釣れたのは17〜18cm。それでも「渓流魚にはない強烈な引き」
  • 他の場所でも同サイズは出る
  • 25cmほども混じる
  • この日の最大は32cm。「かなり強烈な引きです」

最初に釣れた17〜18cmのベッコウゾイ

この日の最大、32cm

4人で40匹ほどという釣果でした。

遠いんですがなかなか面白い釣りです。

場所は石川県の能登島です。 島の各漁港を回りながら釣っていきます。

シーズンはゴールデンウィーク明けの5月が中心です。

若狭湾のキジハタとミミイカ

福井の若狭湾では、田烏宇久で竿を出しています。

2013年6月15日 — 田烏漁港

反応があったのは18時から19時の間だけでした。 日没前後の短い時合に集中する展開です。

2013年7月6日 — 田烏・宇久

田烏でミミイカ

宇久でキジハタ

キジハタは根魚のなかでも人気の高い魚で、夏場に浅場へ寄ってくる時期が狙い目とされます。

駐車は漁港まわりの空きスペース。足場は防波堤の上なので安定しています。

時間帯は夕まずめから朝まで。 若狭湾では基本的にこの時間で通しています。

タックル(ロックフィッシュ)

ベッコウゾイを狙ったときの組み合わせです。

ベイトタックル

  • ロッド — メジャークラフト ハードロック(ロック専用)
  • ライン — PE1.5号、リーダーはフロロカーボン20lb程度
  • シンカー — 1/4〜1オンス

スピニングタックル

  • ロッド — アカメ用のブランクスをスピニングロッドにカスタムしたもの

  • リール — スピニング4000番

  • ライン — PE1.5号、リーダーは20lb程度

  • シンカー — 場合によっては1.5オンスまで

  • リグ — テキサスリグ

  • ワーム — reins ロックバイブサターン

藻の際を撃つ釣りなので、根掛かりを避けられるテキサスリグが基本になります。

キジハタはベイトロッドの7フィート6インチを使っています。

根掛かりは、着底した瞬間に竿を上げて避けます。 テキサスリグなので、 ボトムに置いたままにしたり、ズル引きしたりすると根掛かる可能性が高くなります。 着いたら上げる、を繰り返すのが基本です。

ミミイカはキジハタ狙いの外道で釣れたものです。道具はロックフィッシュの タックルをそのまま使っています。

アクセス

  • 敦賀市浦底 — 色浜の一つ先の漁港
  • 三国港 — 九頭竜川の河口

  • 田烏(若狭湾)
  • 宇久(若狭湾)

三国港は九頭竜川の河口です。 鮎で入る川の、そのまま下流にあたります。

所要時間は、自宅の場所が分かってしまうため書いていません。

漁港でのマナー

海の釣りなので遊漁券は要りません。 そのぶん、漁港のルールは自分で守ることになります。

通行する車の邪魔にならない場所に停めます。 漁港のまわりで釣りをするときは、 車が通るところに影響しないスペースを探します。歩いてでも、釣り座から離れた ところに停めたほうがいいこともあります。

漁港には釣り船が戻ってきます。 船の出入りがあることを考えに入れて釣り座を決めます。

行く前に、その漁港がいま釣りができるかを確認してください。 調べた範囲では、 2026年9月時点で次の状況です。

  • 福井県の漁港(越前・茱崎・鷹巣)は、県が立入禁止区域を図で示しています。 防波堤の天端と消波ブロックの上は立入禁止です。指定場所以外への駐車も禁止で、 釣り針やルアーを漁船のロープに絡ませないよう求められています (福井県|漁港に釣り等で来訪される皆さまへお願い
  • 三国突堤は立入禁止です。港湾施設であり釣り場ではないという扱いで、 パトロールも行われています。2023年10月に釣り人の死亡事故が起きています
  • 能登は2024年の能登半島地震の影響が続いています。 復旧工事で立入禁止に なっている漁港が多く、能登島・通は釣り禁止です。行く前に自治体か漁協へ 確認してください

釣り禁止になる漁港は年々増えています。ここに書いたことも、行くときには また変わっていると考えてください。