本気の潮干狩り

潮干狩りは、行けば取れるものだと思っていました。 2026年に愛知の5か所を回って、その考えは完全に変わりました。

取れるかどうかは、解禁初日に行くかどうかでほぼ決まります。

西尾と蒲郡の5か所を回って分かったこと—— いつ行くか、どこを掘るか、何を失敗したかを書いていきます。

結論:解禁初日に行く

まずこれを書いておきます。5回とも同じことを教わりました。

日付場所解禁初日か釣果
2026年2月21日西尾・沖島解禁2日目アサリ 800g
2026年2月22日蒲郡・春日浦海岸解禁4日目ハマグリ 2.3kg
2026年3月6日蒲郡・松島漁場解禁日(着が遅い)アサリ 800g
2026年3月7日西尾・鳥羽海岸はいアサリ 2kg(制限一杯)
2026年3月21日西尾・梶島はいアサリ 1.7kg

解禁初日に、早い時間に入った日だけ、まともに取れています。

初日を外した2月21日、沖島でのことです。

やはり解禁初日に行かないと十分な収穫は得られないことを再確認。

そして3月7日の鳥羽海岸では「狙い通りアサリを制限一杯まで取ることができました」。 狙い通りと書けるようになったのは、それまでの失敗があったからです。

解禁日でも、着く時間で決まる

解禁日に行けばいい、という話でもありません。

2026年3月6日、蒲郡の松島漁場。解禁日に合わせて行きましたが、 現地着が12時前でした。

一番遠い漁場しか空いておらず、10分程度歩いて移動。 すでに自分が受付に到着した時点で、リミット2kgを採っている人がいたそうです。

受付に着いた時点で、もう上がってくる人がいる。 これが解禁日の実態です。

この日は干潮の時点でほとんどの人が撤収しており、 自分はあまり取れていなかったので松島の外側へ移動。 潮が満ちてくる中で必死に掘りましたが、2kgのリミットには到底及びませんでした。

翌3月7日の鳥羽海岸は10時ごろ到着。

結構駐車場は埋まっていて、どんどん車が来る状況でした。

2026年3月7日、東幡豆・鳥羽海岸の解禁日。10時の時点でこの状態

この日は制限一杯まで取れました。解禁日の朝、駐車場の埋まり具合が そのままその日の勝負の激しさを表しています。

目安は8時着です。 早春の潮干狩りは、お昼前が干潮になることが多く、 そこに向けて人が集まってきます。駐車スペースの確保やチケット購入の列に 並ぶ時間も要るので、大抵の場所は8時ごろまでに着いていたいです。 場所によっては前日から場所取りをしている人もいます。

3月6日に松島漁場で出遅れたのも、3月7日に鳥羽海岸で間に合ったのも、 この「お昼前の干潮に向けてどれだけ早く動けたか」の差でした。

掘り方

実際に効いた掘り方です。

横に掘り進む

2026年2月21日、沖島での気づきです。

石を退けて一定の深さまで掘ったら、横に横に掘り進んでいくのがいいようです。

縦に深く掘るのではなく、一定の深さまで掘ったら横へ広げる。 アサリは層で入っているので、当たった深さを保って横移動するほうが効率的、ということです。

浅い・手前・内側

2026年3月6日、松島漁場での結論です。

早い時間に行き、浅い手前の内側を掘る。外側もあり。

同じ日の観察も具体的です。

基本的に松島周りがポイントになり、堤防の先端や根元付近はアサリはいなくて、 石があるエリアの内側外側を掘って取ることになります。かなり浅いところにいたようです。

堤防の先端・根元にはいない。石があるエリアの内側と外側。 そして「かなり浅いところ」。深く掘りすぎない、というのがこの日の教訓です。

沖を狙わない

2026年2月22日、春日浦海岸でハマグリ2.3kgを取った日の動き方がヒントになります。

沖目のポイントを先んじて掘っていたが、ポツポツともいかず、 干潮30分前にトイレに行ったのち、手前の水たまりがあるエリアでかなり取ることができた

沖へ行きたくなるところを、手前の水たまりが正解でした。 松島漁場の「浅い手前の内側」とも一致します。

道具

使っているのは中村刃物のアサリ堀一本かぎです。 鳥羽海岸・梶島が定める「手カギのみ(マンガ禁止)」の範囲に収まる道具でもあります。

軍手は必須です。

アサリは岩がある場所を掘ります。 岩の下に足糸(そくし)で張り付いているので、 石をどかしながら探します。

アサリは岩がある場所で掘ります。岩の下に糸を使って張り付いているので、 石をどかしながら探します。

大きな岩の周りは、一本かぎで岩の際を掘りながら探します。

石をひっくり返して探すというこの動き方は、松島漁場の「石があるエリアの内側外側」、 春日浦海岸の「手前の水たまり」とも一致します。岩や石があるところにアサリが張り付いている、 という同じ理由で説明がつきます。

履物はウェーダーです。 梶島・沖島は必須、それ以外の場所でも季節的にはウェーダーを勧めます。 潮が満ちてくる時間帯まで粘ることもあるので、長靴の高さでは足りない場面が多いためです。

貝を入れるのは、100均で買った小さめのバスケットです。 掘った貝をそのまま入れておけて、帰り際にアサリを洗うのにも使いやすく、 そのままクーラーボックスに移せます。

場所ごとの特徴

西尾・鳥羽海岸(東幡豆)

5か所でいちばん結果が出た場所です。 2026年3月7日の解禁日に アサリ2kgの制限一杯。10時着で駐車場は埋まりつつありました。

道具は手カギのみ(マンガ・熊手など大型漁具は使用禁止)。 バーベキューも禁止されています。

西尾・梶島

船で渡る島です。2026年3月21日の解禁初日にアサリ1.7kg。 ただし移動に時間がかかります。

船に乗るまでに3時間近く。帰りの船も2時間近く待ちました。味は抜群。

待ち時間は覚悟が要りますが、味は別格という評価です。

道具は手カギのみ(マンガ使用禁止)。渡船時は救命胴衣の着用が必須で、 受付は干潮の2時間前から始まります。ウェーダーは必須です。

蒲郡・松島漁場

料金は大人・子どもとも1,300円(2kgまで)。追加採取はできません。 松島周りがポイントで、堤防の先端・根元にはアサリがいません。 石があるエリアの内側外側。遅く着くと一番遠い漁場に回され、10分歩くことになります。

蒲郡・春日浦海岸

ハマグリが取れます。 2026年2月22日に2.3kg。 規定量の2kgを超えた分はリリースしました。

この日の最大は75mm

場所は公園前の岸寄りです。ここでたくさん採れました。 沖ではなく手前、というこの日の教訓と一致します。

料金は大人1,000円・小学生500円(小学生未満は大人同伴で無料)。 持ち帰りの基準は4kgです。

解禁4日目でこれだけ残っているので、ハマグリはアサリほど初日にこだわらなくてよさそうです。 逆に言えば、アサリの「初日でないと取れない」は貝の種類による話かもしれません。

西尾・沖島

2026年2月21日にアサリ800g。解禁初日ではなかったため、 「初日に行かないと取れない」ことを再認識した場所です。

管轄は東幡豆漁業協同組合。入漁料3,000円(渡船料込み・バケツ1杯8kgまで)、 2026年シーズンは2月18日〜6月30日。渡船は干潮の約3時間前から随時運航で、 帰りの最終便は現地掲示。飲料水の販売は無いため持参が必要です。ウェーダーは必須です。

5か所の料金・期間まとめ

実際に行った2026年シーズンの数字と、各漁協の公式情報を合わせた表です。

場所料金開催期間(2026年)駐車場管轄
西尾・沖島3,000円(渡船料込み・8kgまで)2月18日〜6月30日明確な台数記載なし東幡豆漁協
蒲郡・春日浦海岸大人1,000円・小学生500円(4kg基準)3月上旬〜7月下旬あり(無料)蒲郡漁協 形原支所
蒲郡・松島漁場大人・子ども1,300円(2kgまで、追加不可)明確な記載なしあり蒲郡漁協 西浦支所
西尾・鳥羽海岸1,500円(小学生以上・追加1kg1,000円)3月7日〜6月16日あり幡豆漁協
西尾・梶島大人3,500円・小学生1,500円・園児700円(渡船料込み・1袋まで)3月21日〜5月17日約200台(サンライズパーク)幡豆漁協

料金・期間は年によって変わります。 上の表は2026年シーズンに各漁協・観光サイトで 確認できた数字です。行く前に必ず最新情報を確認してください。

トイレ・更衣室の有無は、鳥羽海岸・梶島以外は公式サイトに記載がなく確認できませんでした。

持ち帰りと調理

場所による味の違いは、はっきりあります。 いわゆる島アサリ——離島の岩場にいるアサリは 格別に美味しく、5か所のなかでも梶島と沖島のアサリは飛び抜けていました。

掘り方の節で書いた「アサリは岩場で足糸を使って張り付いている」という話とつながります。 岩場に張り付く個体のほうが身が締まる、ということかもしれません。梶島・沖島とも 渡船で渡る岩場中心の漁場で、味の評価が高いのは偶然ではなさそうです。

持ち帰りはクーラーボックスに海水を入れて運びます。 掘った現場の海水をそのまま クーラーボックスに入れて、貝を生かしたまま自宅まで移動します。

自宅でも一晩、砂抜きをします。 貝が浸るかどうかという少なめの塩水に浸けて、 一晩置きます。

持ち帰ってから貝を洗いますが、ここで一番大事なのは「爆弾」を取り除くことです。 中身が死んでいて、殻の中に砂しか入っていない個体が混ざっていることがあります。 洗うときにこれを取り除かないと、調理したときに台無しになります。

ルールを守る

潮干狩りは場所ごとに漁協がルールを決めています。2026年シーズンに確認できた範囲です。

  • 持ち帰り量の上限 — 沖島8kg、松島漁場2kg、春日浦海岸4kg、梶島は入漁袋1杯まで。 場所によって基準がまったく違うので、その場の表示や係の人の指示に従ってください
  • 道具の制限 — 鳥羽海岸・梶島は手カギのみで、マンガ(爪で貝を掘り出す大型漁具)は 使用禁止です。他の3か所は公式サイトに道具の規定が見当たりませんでした
  • サイズ制限 — 小さい個体を戻すよう案内している漁協が多いですが、 具体的な基準(殻長何mm以上など)は今回の調査では確認できませんでした。 現地の掲示に従ってください
  • 密漁にあたる行為 — いずれの海岸も漁協が管理する漁場です。 開催期間外の採取、料金を払わない採取は密漁にあたります。

サイズ制限や道具規定の細部は年や漁協によって変わる可能性があります。 行く前に、必ず各漁協・観光協会の公式サイトで最新情報を確認してください。

2026年に回った5か所

  • 2月21日 西尾・沖島 — アサリ800g(11時〜15時)
  • 2月22日 蒲郡・春日浦海岸 — ハマグリ2.3kg(12時〜16時)
  • 3月6日 蒲郡・松島漁場 — アサリ800g
  • 3月7日 西尾・鳥羽海岸 — アサリ2kg(制限一杯)
  • 3月21日 西尾・梶島 — アサリ1.7kg