渓流ルアーフィッシングをはじめる準備

渓流のルアーフィッシングで使ってきた道具をまとめています。 10年以上ベイトタックルで通してきたので、その話が中心です。

実際の釣り方や、どこにいつ入るかは「渓流でイワナを釣る」に書いています。

なぜベイトタックルなのか

渓流のルアーは、狙う魚でポイントの見方が変わります。ヤマメ・アマゴは流れを見ますが、イワナは石を見ます。

石を中心に考えると、ルアーを落とす場所は石のギリギリになります。そうなると、着水と同時にルアーを動かし始められることが要ります。

スピニングだと、ここで2つ不利があります。

  • ベールが返るまでに一瞬の間がある — キャストしてハンドルを回し、ベールが返ってから巻き始めるまでの時間
  • 着水した瞬間にラインスラックが出やすい

ベイトリールなら、投げ終わった瞬間にルアーの軌道・ライン・ロッドが一直線になります。着水した瞬間にスプールを押さえれば、それ以上ラインは出ません。そしてハンドルを回した瞬間にクラッチが戻って巻き始められます。

ピンポイントに入れて、すぐ動かす。イワナ狙いでベイトを選ぶ理由はここです。

「ベイトフィネス」という言葉について

ベイトフィネスはもともとバスフィッシングの言葉だと思います。フィネスといった場合は比較的細いラインを使うという意味で、バスでいえば6ポンド程度でしょうか。

渓流の軽量ルアーは、そもそも4ポンドや6ポンド、PEなら0.8号や0.6号を使います。最初からフィネスなので、あえて「ベイトフィネス」と呼ぶことには異論を唱えたいところです。

リール

始めた頃は、渓流で使える小型のベイトリールがほとんどありませんでした。アブを使った軽量ルアーのスタイルは以前からあったようですが、選べるものが無い。唯一あったのがシマノ カーディフ51DCです。

デジタルコントロールのおかげでバックラッシュしにくいのが利点で、安定した飛距離が出せていました。

ただしメタルボディなので、やはり重さがあります。

その後シマノからアルデバランBFSが出ます。2013年ごろに 12アルデバランBFS を手に入れて長く使い、2022年、渓流に行く回数が増えそうだったので 22アルデバランBFS HG に買い替えました。現時点で3代目です。

アルデバランは樹脂ボディで軽い。一日中キャストを繰り返す渓流では、この軽さがそのまま使いやすさになります。

実際に渓流で使ってみた結論です。

驚くほど距離が出ます。20%以上増です。軽くキャストしても、12アルデバランのイメージより着水ポイントが遠いです。ブレーキ調整もかなり細かく調整できますね!

飛距離が2割伸びるというのは、川幅のある本流では届くポイントが変わる差です。

買ったのはレフトハンドルのHG。渓流なのでHGとXGにこだわりはなく、価格の安いほうを選んでいます。

12アルデバランと22アルデバランの比較

シマノ 22 アルデバラン BFS HG LEFT(2022年モデル)

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ハンドルノブは交換する

本流で使うスピニングリールのほうは、ハンドルノブを交換しています。

小型リールに付いている丸いノブはそのままでも違和感なく使えるのですが、 T型のものは握るときに滑って使いづらい。ウッド製のノブに替えています。

使っているのは Endo Craft と Y・Style のものです。Endo Craft のものはひねりが入っていて、右巻きと左巻きで形が違うという作りになっています。

釣果に直接つながるものではありません。ただ、標準のノブが滑る、掴みそこなうということがあるなら、替えてみる価値はあります。

ロッド

これまでに使ってきた渓流ロッド

6ftまでのロッドだけで、これだけ使ってきました。購入した順です。

  • スミス インターボロン60UMT
  • ウエダ ストリームトゥイッチャー56UL
  • ウエダ スーパースティンガー60Si
  • イトウクラフト 510UL
  • イトウクラフト 510UL ボロン
  • イトウクラフト 510ULX ボロン
  • ノビーズブルー 158-GTA
  • エムアイレ トルーチャボロン 53ML
  • イトウクラフト 510PUL ボロン
  • エムアイレ 正影ボロン 60ML
  • エムアイレ 正影ボロン 41L
  • メガバス XOR Rampage 53ML
  • エムアイレ 正影ボロン 53ML Custom
  • テーパーアンドシェイプ Glassway GJTS2-53LLT
  • アングラーズリパブリック シルファー SYGSi-53UL

15本。 5フィート台が中心で、ボロン素材のものに偏っています。

本流の大型には

他の記事で使っているものと同じ組み合わせです。

  • ロッド: エムアイレ 正影ボロン72MH Minnowing
  • リール: '10ステラ4000XG
  • ルアー: アルボル7cm 鮎カラー(43cmの本流イワナ)

源流・支流用

2011年にエムアイレ 正影ボロン53ML Customを入れています。

PEライン対応のガイドセッティングとなっていて、対応ルアーレンジが広いロッドです。

エムアイレ 正影ボロン53ML Custom

ただし使ってみての評価は厳しいものでした。同じ日に2回バラしたあと、こう書きました。

ひょっとしてこのロッドやばい? PEライン用なのにバイトを弾いたり、ヒットしてからも魚の向きが変わるときにロッドが追従していない感じがします……。

短いロッドは取り回しは効きますが、追従性で不利になることがあります。

ルアー

始める人にはスピナー

始めたばかりの人に勧めているのはスピナーです。ルブレックスのセルタを案内しています。

買ったときに付いているフックは外して、掛かりのいいシングルフックに替えて使います。

このシングルフックは自分で作ります。渓流のエサ釣り用のフックにはアイ(糸を通す輪)が付いていないので、スレッドを巻いて糸でアイを作るわけです。

メーカーや号数に決まりはありません。大事なのは、市販品では選べないところを選べることのほうです。対象魚に合わせて、次の3つを変えたものをいくつか作り置きしています。

  • カエシの有無
  • 針のサイズ
  • 針の軸の太さ

スピナーが向いている理由は2つです。

  • シングルフックなので根掛かりしにくく、掛かっても外れやすい
  • 巻くだけで反応する

ミノーはシンキングでヒラを打つもの

渓流ではシンキングミノーを使っています。選ぶ基準はヒラを打つかどうか。アクションを付けたときに少し倒れて横を向き、キラッとするものを好んで使っています。

使ってきたルアーです。

  • シュガーディープ50 — 初の尺上32cm
  • ツインクル60F — トゥイッチングで探る
  • アンサー3g / 7g — ボトムのリフト&フォール
  • カストマスター3.5g — スプーン
  • TWF-60
  • DENS 50US

ハンドメイドミノーもいただきものが中心で、これだけ揃っています。

メーカーモデル
パワフルワーカーチャートバック
ササキ屋The Real 50S
ノールポワンオーロラシート70
麗's ミノー45SMD
SOULSバラッド60
クリアウッドシャッド(旧タイプ・現行)
BLINK50S / HERA 50S
Na CraftN53
ITACHIミノーAMENOHA 50S

同じときに、神奈川の知り合いから銘木を使った彫魚携帯ストラップ3種と釣魚ブローチ2種もいただいています。

スプーンはアンサーを揃えている

アンサー(サンスイ)の7gを、色違いで揃えています。

アンサー7g。上段が S5・S5・G5・A5、下段が K7・K4・P5・B5

品番の頭に付く S はシルバー下地、G はゴールド下地で、そのあとの記号が色です。

カラーの使い分けは、正直あまりしていません。基本はシルバーベース。濁ったときにゴールドを検討する、という程度です。

スプーンを結ぶ場面のほうがはっきりしています。 水が高い引き水のときに、特定のポイントを広く探る——このときに使います。ミノーでポイントを一つずつ刻んでいくのとは、逆の使い方です。

買えるうちに買っておいた

サンスイオリジナルのアンサーは、これから入手が難しくなります。理由を3つ聞いています。

  • 作っている職人さんが高齢であること
  • 新潟県の金型メーカーが倒産したこと
  • 塗料の価格が高騰していること

それもあって、渋谷のサンスイで使っているカラーを全部買ってきました。上の写真がそれです。同じ色を買い足せないと分かっているものは、気に入っているうちにまとめて確保しておくしかありません。

小物

日釣り券を買いに入った釣具店で見つけた木製の折りたたみメジャーです。

折り畳んだ状態から開かないようにストッパーが付いていて、そのストッパーを外して取り付けると、魚の頭を揃える板になるという作りです。

在庫限りで500円。魚を1人で測って写真に残すなら、頭を当てる板があるかどうかでだいぶ違います。

足元 — シューズとスタッド

渓流は足元が釣果と安全を分けます。

以前はフェルトのソールを使っていましたが、**ビブラムソール(ラバー)**に替えました。理由は2つです。

  • 渓流は歩く距離が長い
  • 川の石が乾いていたり苔が付いていなかったりで、フェルトほど滑らない

そのうえで、さらに滑りにくくするためにスタッドを打ちます。

スタッドを打つとき、配置のパターンをいろいろ調べたことがあります。

基本的に複数の種類のスタッドを組み合わせて使うようです。

スタッドの配置パターンの例

こちらはスタッドの取り付けサービスを行なっているアメリカのショップのパターン。

SIMMSのページに載っていたもの。

いろいろ調べたうえで、いまは付けられるところに全部打っています。使っているのは SIMMS のオプションで買える HardBite Star Cleat Studs です。

検討した結果の配置

使っているうちに錆びてくるので、付け替えが要ります。消耗品として見ておくものです。

購入時に気づいた点もありました。

梱包数が、18個から16個に2個少なくなっています。値段は変わってないと思うんですけどね。中身の材質も変わっているようですね。色合いが変わっています。

梱包数と材質が変わっている