九頭竜川で鮎を釣る
福井の九頭竜川は、シーズンの入りが遅く、盛期が長い川です。 6月の解禁直後から掛かる川もあるなかで、ここは7月上旬でもまだ本格化していないことがあります。そのぶん8月後半から9月にかけての釣りが長く楽しめる、という組み立て方をする川です。
中部漁協エリアと勝山エリアに通ってきて分かった、時期ごとの状況、通用したポイント、道具の当たり外れを書いていきます。
この川の鮎は何が違うか
シーズンインが遅い。 2025年7月12日に入ったときは、まだシーズンインしておらず、オトリ屋さんも「8月から」という体制でした。五松橋周辺には人がいましたが、谷具周辺で竿を出しても足元の鮎はとても小さく、反応もありませんでした。長距離を走った末に無駄足になった格好です。
一方で、盛期に入ってからのサイズは良い。8月で18〜22cm、9月には15〜24cmが出ています。 20cmオーバーが普通に混じる川なので、掛かったときの引きは他の川とはっきり違います。
シーズンの組み立て
通ってきたなかでの、時期ごとの傾向です。
| 時期 | 状況 | そのときの様子 |
|---|---|---|
| 6月中旬(解禁) | 掛かる時間と掛からない時間の波が大きい。昼に人が抜けると掛かる | 2026年6月13日 37匹・10〜18cm(五松橋から下った瀬、5時〜13時) |
| 7月上旬 | まだ早い年がある。オトリ屋も本格稼働前 | 2025年7月12日 0匹 |
| 7月中旬 | 竿を入れにくい場所からしか反応が出ない | 2026年7月11日 15匹(15〜22cm、中部と勝山のハシゴ) |
| 8月上旬 | 土用隠れ。向いたポイントを選べば朝に連チャン | 2025年8月2日 9匹(18〜22cm、鳴鹿堰堤より下流) |
| 8月末 | 数が伸びる | 2025年8月31日 29匹(最大20cm、坂東島、7時〜17時) |
| 9月 | サイズが上がる。前日の雨が効くことも | 2025年9月28日 18匹(17〜24cm、幼稚園前・坂東島) |
| 10月 | 勝山でも中部でも、17〜30匹が出ている | 2026年10月2日 19匹(勝山、2か所)/10月12日 17匹(9時半〜15時、鳴鹿堰堤より下流)/10月17日 30匹(8時半〜13時45分、同じ場所) |
解禁直後の6月は、周りは掛けているのに自分には来ない、という時間帯の波があります。 2026年6月13日は、後半に吊り下げ気味で泳がせるイメージで止めていたら、そこからよく掛かるようになりました。
この日は馬瀬川上流の解禁日と迷ったうえで、「今年は遡上が多い」と聞いて九頭竜川を選んでいます。結果は10〜18cmが37匹、うちオトリサイズは15匹で、ビリ鮎が多い日でした。

2026年6月13日、中部漁協の解禁日。五松橋から下った瀬に入る
もうひとつ、この日に分かったことがあります。
お昼で釣り人が川から上がったときは特に掛かりました。
人が抜けた時間帯に反応が出る。一日通す釣りなら、昼に上がらず粘るという選択があります。
7月は年によって当たり外れが大きい月です。「まだ早いかもしれない」と考えて、オトリ屋の稼働状況を事前に確認したほうが確実です。
8月は土用隠れの時期。ポイント選びがそのまま結果に出ます。 2025年8月2日は土用隠れに向いたポイントに入れたようで、朝に連チャンしました。このとき誘っていただいたM橋さんは、ビリは放流して込み25匹。同じ場所でこの差が出ます。
9月が最も安定します。サイズも上がり、24cmまで出ています。
2026年9月26日は、勝山と中部をハシゴしました。午前中から昼過ぎまで粘った勝山(上高島)で13尾、午後に移動した中部(岩野)では4匹という結果でした。


勝山と中部、両方の釣果をまとめた活かし網
10月も、まだ釣れます。2026年10月2日は、勝山漁協エリアで2か所に入って、19匹でした。午前(9時〜12時)は荒土町、午後(12時半〜17時)は別の場所です。





2026年10月12日は、中部漁協エリアの鳴鹿堰堤の下流に3人で入りました。朝9時半から15時までで、私が17匹、同行者が14匹と16匹でした。
10月17日は、同じ場所にもう一度入って30匹でした。 5日前と同じ鳴鹿堰堤の下流で、朝8時半から13時45分まで、5時間あまりの釣りです。入る前に、永平寺町牧福島のおとり店「もりいし」に寄っています。






区間とポイント
中部漁協エリア
坂東島 — いちばん通っている場所です。2025年8月24日(6匹)、8月31日(29匹)、 9月3日(17匹)、9月28日(18匹)といずれもここ。数もサイズも安定しています。ただし9月3日は、前回と比べて鮎が少なくなっている印象でした。抜かれると分かりやすく落ちます。

鳴鹿堰堤より下流 — 2025年8月2日に9匹(18〜22cm)。サイズが小さく釣れてもいないせいか、かなり空いていました。ただし同行者は30匹以上釣っています。空いている=釣れないとは限りません。一方、2026年8月9日は、鳴鹿堰堤より上はまだ早いのかも知れないと感じました。堰堤の上下で進行が違うのかもしれません。 2026年10月12日は、堰堤の下流に3人で入り、9時半から15時で17匹(同行者は14匹と16匹)でした。 5日後の10月17日も同じ場所に入り、8時半から13時45分で30匹と、数が伸びました。堰堤の下流は、10月に入っても通える区間です。
五松橋下流・送電線下 — 2026年6月13日の解禁日に37匹。この日の最多釣果です。
幼稚園前 — 2025年9月28日、坂東島と組み合わせて。分流が絡む場所です。
足羽川
同じ福井で、本流より型が出ます。九頭竜川に合流する支流です。
2026年6月20日、3回目になる足羽川の解禁日に行きました。佐助オトリ店で日券とオトリ2匹を買い、いつもの場所へ。
5時から11時までの半日で25匹。20cmを超える型が半数、最大21.5cm。

2026年6月20日、足羽川の解禁日

半日で25匹。20cm超が半数を占めた
雨の予報だったので午前中に絞りました。引きも強く数も出て、半日でも満足のいく釣行でした。
九頭竜川の本流が10〜18cmという年でも、こちらは21.5cmが出ています。本流の型が上がらない年ほど、足羽川の解禁日が効きます。
勝山エリア
南大橋下流 — シマノジャパンカップの会場になる区間。初めて出た2024年の大会(九頭竜勝山大会、参加90人)は、泳がせで掛けたものの取り込み前に空中でばらし、結局帰着順1位で終わっています。
2026年8月1日の大会では、すぐ下の選手が泳がせで釣っているのに自分には反応がなく、 9時過ぎに引く釣りへ反応し始めましたが、遅すぎました。
荒土町(地図の駐車ポイントのすぐそば) — 2026年10月2日の午前(9時〜12時)に入りました。
勝山南橋 右岸 — 未舗装路を上がれるところまで行って入川できます。 2026年8月9日はここに入りましたが、中部がダメな日は勝山も混むため先行者の残り狙いになりました。
入川点と放水口の位置を挙げておきます。マイマップに記録してあるものです。
この川は区間が長く、どこに立つかより「どこからどこまで」で釣果が変わります。実際に歩いた軌跡です。
2014〜2026年のあいだに、この範囲へ 25回・のべ114時間。
軌跡を読み込んでいます…
放水口は押さえておく価値があります。水が動くところに鮎が付きます。
この川でいちばん釣れた日は、勝山でのガイドツアーでした。
2023年8月11日、丸佐おとり店のガイドツアーで22匹。 7時39分から17時53分まで、 10時間13分の釣行です。上の地図の2点を行き来していて、その2か所は5km以上離れています。
知っている人に連れて行ってもらうのがいちばん早い、という結果になっています。自分だけで入った日は、この記事のとおり10匹台から20匹前後です。
タックル
実際に効いた道具と、外した道具の話です。
竿の長さ — 6.6mを使う場面が複数回出てきます。2025年9月28日は 6.6mの竿でも仕掛けが木に絡まるような分流で6匹。誰も竿を出せない場所なので、入れればすぐ掛かる簡単な釣りでした。このとき、もっと短い竿があったほうがいいとも思いました。
タモ — 2025年9月3日、荒瀬ダモを持っていったら錨が引っかかって使い物になりませんでした。チラシにするか、通常のタモを使う必要があります。
水中糸 — 2026年8月1日の大会で、オモリをつけたほうが反応が良く、おそらく水中糸がアーマードのためだと判断しています。
ハリス留め — 2025年8月31日、当たりがあるのに乗らないので確認すると、ハリス留めから錨がなくなっていたことが2回ありました。
これまでに入った場所と、見て回って目を付けた場所です。GPSの記録と、その場で地図に落としてきた地点をまとめてあります。
タックルはとくに書きません。この釣りをする人なら、一般的な基準で見当が付く範囲だからです。竿の長さや糸の号数を並べるより、川の状況をどう読むかのほうが役に立つと考えています。
釣り方
泳がせが軸になる区間があります。 2026年8月1日の大会での反省が具体的です。地区予選では立ち位置を大きく変えることが難しいため、まず泳がせで掛かるポイントに入ることが重要、という結論に至っています。
時間帯で釣り方を変える。同じ日でも、朝は泳がせ、9時過ぎから引く釣りに反応が出る、という変化がありました。反応がないまま同じ釣りを続けないことです。
止めて待つ。 2026年6月13日の解禁日は、後半に吊り下げ気味で泳がせるイメージで止めていたら掛かるようになりました。
取りこぼしが多い。これがずっと課題のままです。根掛かり・キャッチミス・丼で数匹落としている日が何度もあり、「取りこぼさなければツ抜けできていた」という日が複数あります。
関連: 鮎の友釣り上達への道
取り込みは、どの川でも同じやり方です。特別なことはしていません。引き抜きで取り込む、それだけです。川によって変えることはありません。
遊漁券とアクセス
入る区間によって漁協が変わります。カードから各漁協のページへ辿れます。
過去の釣行写真
過去の釣行で撮った写真です。

- 福井県九頭竜川中部漁業協同組合九頭竜川(中流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 15,000円公式サイトを開く →
- 福井県勝山市漁業協同組合九頭竜川(上流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 15,000円公式サイトを開く →
- 福井県大野市漁業協同組合鮎 日釣券 3,000円 / 年券 15,000円公式サイトを開く →
- 福井県奥越漁業協同組合鮎 日釣券 1,500円 / 年券 4,000円公式サイトを開く →
中部と勝山の遊漁料は2026年8月31日時点で、鮎の日券3,000円・年券15,000円。雑魚の年券は中部が6,000円、勝山が4,000円です。上流側の大野市・奥越は未確認です。
中部と勝山は隣接していて、実際にハシゴすることがあります(2026年7月11日、8月9日)。両方に入る可能性があるなら、券の買い方を先に考えておくといいです。
オトリ店
使っているのは末永オトリ店と笹川オトリです。リンク集に入れてあるのは次の2軒です。
水位を見る
- 九頭竜川 五松橋 水位(国土交通省 水文水質データベース)
五松橋は解禁日に入っている区間そのものなので、出発前にここを見れば水況の判断ができます。
オトリの調達
2026年の解禁日(6月13日)は、末永オトリ店に早朝到着してオトリを購入し、そのまま五松橋から下った瀬に入りました。
一方、7月上旬はまだ本格稼働していないことがあります。 2025年7月12日は「オトリ屋さんも8月体制」という状況でした。 6月の解禁期と8月以降は問題ありませんが、7月に行くなら事前確認が要ります。
アクセス — 愛知県尾張北部から通っています。