長良川でサツキマスを釣る
サツキマスは、アマゴが海に降りて戻ってきた魚です。長良川はそのサツキマスで知られる川ですが、実際に狙ってみると釣れない釣りだということがすぐに分かります。
初めて手にしたのは2010年5月9日、33cm。その前後のシーズンは、釣行2回・1回といった回数で、ヒットさせてもジャンプでバラす、という状態でした。
その数少ない釣行から分かったことを書いていきます。簡単に釣れる魚ではない、という前提で読んでください。
この釣りの実際
正直に書きます。打率は非常に低いです。
- ファーストシーズン — 釣行2回。ヒットさせたがジャンプでバラシ
- 2シーズン目 — 釣行1回
- 3シーズン目(2012年)— タックルを新調して臨むも、本命ポイントは不発
そのなかで2010年5月9日に、人生初のサツキマス33cmが出ました。そんなに大きくもないのに、右に左に元気に走る。慎重に、慎重にいなしてランディングしました。

2010年5月9日、人生初のサツキマス33cm
この魚を1本獲るために何日も通う釣りです。そのつもりで行かないと、心が折れます。
打率はかなり低い釣りです。ただ、通っているエキスパートの人たちはそれなりに獲っています。出ないのは魚がいないからではありません。
狙うなら中央漁協のあたりを中心に、という人が多いようです。
雨と濁りで組み立てる
この釣りでいちばん重要な要素です。
平水では生命感がない。 2010年5月1日午前中に入ったときは、水位も平水となっており「生命感がなくなんとなくぱっとしない状況」でした。
雨を待つ。その後、丸2日ほど雨が降ったため自宅待機。そして5月9日に釣行し、初のサツキマスを手にしています。
濁りを避ける場所を選ぶ。このとき重要な判断をしています。雨が降った影響で濁りを運んでくる支流より下流には入らなかった。入ったのは前年にも一度入ったポイントでした。
つまり、
- 雨を待つ(平水では動かない)
- ただし濁りが入る場所は外す(支流の合流より上)
この2つを同時に満たす場所を選ぶ釣りです。
時合いがある。この日、同行したGENさんの予想は「ベストは今日8日の9時〜10時」でした。時間帯を読んで入っています。



本命を釣ったあと、支流で遊んだときの写真
この日は Y崎さん と3人でトンちゃんを食べて乾杯して帰宅しています。



雨のあとの濁りと引き水が、いちばん重要です。
増水の引き水で、まだかなり水が高い状態でも、大きいのを掛けている人はいます。ただし濁りが残っている川は、釣り人の側が流れを読めません。
自分がやりやすいと感じるのは、平水より20〜30cm高いあたりです。それくらいなら、水中の様子もある程度見えます。
水温
水温が低いと出ません。
2010年5月9日、まずは瀬を中心に一流ししたところ「まだ水温が低いような感じで体温が下がったので小休止」。その後、溜まりでミノーのアクションを確認しているとニゴイがヒットし、「なんとなく生命感がしてきました」。そこから釣り下って本命が出ています。
2012年5月20日は、土曜日に降った雨の影響か水温が低く、本命ポイントは不発。
同じ「雨のあと」でも、水温が下がりすぎると釣りにならない。雨を待つ釣りでありながら、冷たい雨は逆効果ということです。
サツキマスについては、水温との関係が分かっていません。サクラマスでは水温を測って回りますが、この釣りでは基準を持てていません。
シーズン
釣れているのは、すべて5月です。
- 2010年5月1日 — 平水、生命感なし
- 2010年5月9日 — サツキマス33cm(連休最後)
- 2012年5月20日 — 朝一勝負、本命不発。日中は本流アマゴを狙いチェイス1回、夕マズメも不発
竿を出しているのはゴールデンウィーク前後から5月下旬です。
一日の組み立て
この釣りの一日は、だいたいこうなります。2012年5月20日の例です。
- 朝一 — サツキマス狙いで本命ポイントへ(水温低く不発)
- 日中 — 長良川の本流アマゴに切り替え(チェイス1回)
- 夕マズメ — 別のポイントでサツキマス狙い(同行者にバイト1回)
朝夕がサツキマス、日中は本流アマゴという組み立て方です。一日中サツキマスだけを狙うのではなく、切り替えることで時間を使い切っています。
2010年5月9日も、本命を釣ったあと支流に行って遊んでいます。
タックル
2010年(初サツキマス時)ルアーは流7cm S(シンキング)鮎カラー。これで33cmを掛けています。
2012年(新調) エムアイレの正影ボロン72MH Minnowingを導入。選んだ理由と、使ってみての評価です。
軽量ミノーの飛距離とPEラインとの相性は素晴らしいです。これは72に限らず、76も同様です。新しいミノーイングロッドの一つの答えがここにあります。


ファーストシーズンにヒットさせてジャンプでバラした件について、「ロッドが良くなかったということにしてます」という書き方をしています。
タックルはとくに書きません。この釣りをする人なら、一般的な基準で見当が付く範囲だからです。竿の長さや糸の号数を並べるより、川の状況をどう読むかのほうが役に立つと考えています。
釣り方
通ってみて分かったことを書きます。
瀬を中心に流す。 2010年5月9日、まずは瀬を中心に一流し。
釣り下る。一度小休止したあと「再び釣り下り開始」、その数キャスト目でヒット。上流から下流へ探っていく釣りです。
溜まりで様子を見る。小休止中、ちょっとした溜まりでミノーのアクションを確認しているとニゴイがヒット。ここで「生命感」を感じ取っています。本命が出る前の兆候を、外道で読んでいます。

ニゴイがヒットしたところ。これで「生命感がしてきました」
同じポイントでも時間帯で変わる。この日、夕方に同じポイントをやったものの反応はありませんでした。
遊漁券とアクセス
長良川は区間によって漁協が変わります。
- 岐阜県長良川漁業協同組合長良川(下流部)鮎 日釣券 2,000円 / 年券 8,000円公式サイトを開く →
- 岐阜県長良川中央漁業協同組合長良川(中流部) / 板取川(下流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 11,000円公式サイトを開く →
長良川漁協は鮎の解禁が5月11日と岐阜県内で最も早い漁協です(公示番号 内共第14号・第15号、雑魚 日券800円・年券5,000円)。長良川中央漁協は内共第16号・第18号、雑魚 日券1,000円・年券3,000円。いずれも2026年8月31日時点の金額です。
水位を見る
- 長良川 稲成 水位(国土交通省 水文水質データベース)
雨を待って入る釣りなので、ここが判断の起点になります。