郡上でアマゴを釣る
郡上は鮎で有名な川ですが、渓流は2月に解禁します。鮎のシーズンが始まるまでの数ヶ月、アマゴを狙って通える川です。
2月は雪の中で放流魚を拾う釣り、4月から6月にかけては本流で25cm超の良型が出る釣りに変わります。同じ郡上でも、時期によって別の釣りだと考えたほうがいいです。
時期による釣りの違い
2月(解禁直後)— 支流の堰堤下
解禁日は2月1日です。 2026年の解禁日は雪でしたが、風がないぶん、思ったほど寒くはありませんでした。

2026年2月1日、吉田川の桜並木。雪の中で釣り人が並ぶ
吉田川の桜並木のあたりでは、餌釣りもフライもポツポツ釣れていました。同じ日に粥川も見に行きましたが、全体で20〜30人という入り具合です。
解禁直後は支流の上流エリアで放流魚を狙います。
2026年2月11日、支流の上流エリアの堰堤下でイクラを使って入れ食い、20匹。ただしタモを持たずに行ってしまい、以降は忘れないようにと反省しています。
2月14日は同じ場所で5匹。放流魚と発眼卵放流魚でした。 1箇所目は雪の中を釣り上がりましたが、反応はありませんでした。
2月15日には栗巣川へ行きましたが釣果なし。
雪の上に足跡があり、解禁直後に誰か入ってますね。あまり、入りやすいところには魚はいませんね。
入りやすい場所はすぐ抜かれます。雪の上の足跡が、そのまま先行者の記録になります。
アクセス — 愛知県尾張北部から通っています。
3月 — まだ早い
3月は、すべて釣果なしでした。
- 3月8日 吉田川 — 何も釣れず、タモを流す
- 3月14日 大栃谷 — 初めて入る川。慣れない餌釣りだったこともあり反応なし。車より大きい岩が連続し、落差も大きい沢で、300mの距離で標高が100m上がる。最終的に上りにくい岩で折り返し。落ち込みが連続するので、ルアーでやればよかったと思いました
- 3月20日 大栃谷 — 比較的フラットなエリア。先行者らしき車が2台。反応なし。亀尾島川も様子見したがまだ早い
標高を上げると時期が合わなくなります。 3月に谷の奥へ入っても早すぎます。
4〜6月 — 本流で良型
4月以降は本流のルアーで良型が出ます。
| 日付 | 釣果 |
|---|---|
| 4月12日 | 22cm・18cm(2箇所回って1匹ずつ) |
| 5月2日 | 27cm |
| 6月28日 | 28.5cm |
5月2日の27cmは、雨の後の増水を狙った釣りでした。入ったのは大和エリアで、毎回チェックしている足場のいいポイントで数投目にヒット。この日、白鳥エリアはまだ石の色が悪い状態でした。その後は大和地区の上流部などを回りましたが、全く反応なし。

2026年6月28日の本流アマゴ28.5cm。ミノーで4箇所目に出た1本
6月28日の28.5cmは、以前釣れたポイントで同じようにヒットしました。この日は前日の土曜が雨で鮎ができず、日曜も川の状況が良くなかったため、郡上の鮎解禁後に本流アマゴへ切り替えた釣行です。大和の1箇所目ではミノーにバイトがあったものの乗らず、4箇所目でようやくヒット。良型が出る場所は繰り返し出る、ということです。
鮎ができない日の逃げ道として、本流アマゴは有効です。
増水を待つ
この釣りでいちばん効いている判断です。
5月2日 — 雨の後の増水を狙って釣行し、27cm。このとき「明日の夜からの雨に期待ですね」とも書いており、雨のタイミングで釣行を決めていることが分かります。
一方で4月29日は、白鳥・大和どちらも石色が悪く、美並地区でなんとかバイトさせたもののバラシ。
またハリが鈍っていた・・・。
石色を見て入る場所を決めるという判断もしています。
大物は、いつ・どの水位で釣れているか
「雨の後、何日目に入るか」を数字で確かめてみました。
郡上漁協の大物ダービーは、入賞記録に全長・日付・場所・河川・釣り方がすべて載っています。2024年から2026年までの3シーズン分を、長良川の稲成観測所(郡上市八幡町稲成、国土交通省の水文水質データベースで公開されている水位)と突き合わせました。



3シーズンすべての記録を、稲成の日平均水位に重ねたもの。円の大きさが全長、色が魚種(青=サツキマス、橙=アマゴ、紫=イワナ)。薄い帯は0.41〜0.60mの水位帯
これがすべての記録を重ねた図です。ここから先はルアーで釣れたアマゴ29記録に絞ります。エサ釣りとは入る場所も時間帯も違うので、混ぜると読みにくくなるためです。
記録が集まっているのは、稲成の水位が0.41〜0.60mのときでした。
| 稲成の水位 | 件数 | 平均 | 最大 |
|---|---|---|---|
| 〜0.25m(渇水) | 5件 | 34.1cm | 39.5cm |
| 0.26〜0.40m(平水) | 5件 | 32.3cm | 38.5cm |
| 0.41〜0.60m | 11件 | 33.9cm | 37.5cm |
| 0.61〜0.90m | 6件 | 32.1cm | 35.6cm |
| 0.91m〜 | 2件 | 34.1cm | 38.2cm |
29記録のうち11件と、約4割がこの水位帯に集まっています。渇水期(〜0.25m)にも5件出ているので、水が少ない状態でも釣れてはいますが、記録の数そのものは0.41〜0.60mが頭ひとつ多いということです。
増水のピークから何日目かで割ると、こうなります。
| 増水ピークからの経過 | 件数 | 平均 |
|---|---|---|
| ピーク当日 | 3件 | 30.3cm |
| 1〜2日後 | 10件 | 33.7cm |
| 3〜5日後 | 9件 | 33.6cm |
| 6日以上 | 7件 | 33.6cm |
ピークから1〜5日に29件中19件、7割近くが集まっています。ピーク当日の3件だけ平均が30.3cmと小さめで、水が高いうちに入っても型は出にくいようです。
月と場所ではこうなります。
| 月 | 件数 | 平均 |
|---|---|---|
| 4月 | 2件 | 30.4cm |
| 5月 | 5件 | 32.7cm |
| 6月 | 17件 | 33.5cm |
| 7月 | 5件 | 34.2cm |
| 地区 | 件数 | 平均 | 最大 |
|---|---|---|---|
| 八幡 | 14件 | 33.7cm | 39.5cm |
| 白鳥 | 6件 | 34.4cm | 36.7cm |
| 大和 | 6件 | 31.8cm | 37.5cm |
| 美並 | 3件 | 32.3cm | 33.0cm |
29件中17件、6割近くが6月に集中しています。場所は八幡が半分近くを占めます。
まとめると、記録の大半は 6月・稲成の水位が0.41〜0.60m・増水のピークから1〜5日・八幡という条件に集まっています。これは「その条件でよく釣れる」という意味ではなく、 **「大きい魚が記録されたとき、水位はだいたいこのあたりだった」**という後ろ向きの集計です。ダービーに登録された魚だけの記録なので、釣れなかった日や登録しなかった魚は含まれていません。 1マスあたり2〜17件と件数も少ないので、目安として見てください。
水位は国土交通省の水文水質データベースで、稲成(観測所記号 305091285502130)を検索すると誰でも見られます。
ポイント
支流
- 栗巣川 — 解禁直後は入りやすい場所ほど早く抜かれる
- 吉田川 — 先行者が多くハイプレッシャー(2026年4月26日に15cm1匹)
- 大栃谷 — 谷が深い。標高差が大きく、3月は早い
- 亀尾島川
本流エリア
白鳥 / 大和 / 美並
2026年4月18日には、長良川が初挑戦というルアーマンを一日案内しています。このとき本流は厳しく、支流で4匹という結果でした。
GPSの記録に残っていた、実際に入った場所です。
タックル
使ってきたルアーです。
- DENS 50US
- アンサー7g
2026年4月12日に、この組み合わせで22cm・18cmを釣っています。
2月の解禁直後はイクラの餌釣り、4月以降はルアー、と使い分けています。
タモを忘れない。 2月11日に持たずに行って苦労し、 3月8日には流してしまっています。
ハリの点検。 4月29日に「またハリが鈍っていた」とバラシの原因にしています。
タックルはとくに書きません。この釣りをする人なら、一般的な基準で見当が付く範囲だからです。竿の長さや糸の号数を並べるより、川の状況をどう読むかのほうが役に立つと考えています。
過去の釣行写真
過去の釣行で撮った写真です。




遊漁券
郡上漁協の雑魚券で釣ります。日券1,500円・年券6,000円(2026年8月31日時点)。公示番号は内共第17号です。
水位 — 長良川 稲成 水位(国土交通省)。雨の後の増水を狙う釣りなので、ここで引き具合を見てから出ます。
鮎もやるなら鮎の年券(14,000円)に雑魚が含まれるかを確認してください。
補足:南紀のアマゴ
郡上とは別の水系ですが、**紀伊半島(南紀)**でもアマゴを釣っています。同じアマゴでも川の性格がまるで違うので、参考として置いておきます。
2013年5月4日 — 熊野川
かなり下流に入り、27cmと23cm、1バラし。


いろいろ見て回りましたが、ゴールデンウイークでジェット船がかなり多く釣りになりませんでした。観光船が通る川では、時期を外す必要があります。
2013年5月25日 — 北山川
ノボリの会長にポイントを教えてもらいました。この日は釣り人も多く、人気のある場所だと分かりました。

南紀の河川調査
同じ紀伊半島で川を見て回ったときのことです。
ちびアマゴがたくさんいる区間。

大岩がゴロゴロしています。


「イワナがいるエリアなら釣れそうですが……」という渓相。

このあたりは水が少なめです。

なかなかの渓相ですが、魚はいません。

橋が破壊されている箇所もありました。

民宿の晩ごはんはマグロづくし。


鮎もやるなら
同じ郡上で6月から鮎が解禁します。渓流と合わせると、 2月から10月までほぼ通年で通える川です。
関連: 郡上で鮎を釣る