渓流でイワナを釣る
イワナは30cmを超えれば大型とされる魚です。 20年ルアーで追いかけてきて、尺上(30cm超)が出た日のことは今でも覚えています。
ここでは特定の川ではなく、イワナという魚をどう狙うかを書いていきます。本流・支流・源流で釣り方も装備も変わるので、その違いを中心に書いています。
サイズの感覚
尺上が一区切りです。初めて30cmを超えたのは2004年、32cmでした。
30cmはありそうなサイズのイワナです。ばれないように慎重にやり取りをして無事キャッチ。 32cmの綺麗なイワナです。記念すべき初めての尺上のイワナです。カジカでも食べているのか腹がパンパンです。
同じ2004年には、45cm近い個体を掛けて目の前を通過されています。淵の流れの早い筋にアップストリームでスプーンを入れ、ボトムを探っていたときでした。
40cm台は場所を選べば現実にいます。
- 魚野川は「解禁から雪代が本格的に入るまでの間、本流で40cmオーバーが釣れることで有名」
- 湖では40〜50cmが3匹並ぶのを見ています。「川ではこんなサイズ・魚体のイワナを見たことがありません。完全に鋭角に尖っていました」
一方で、源流や小さな支流では20cm前後が中心です。それでも数は出ますし、反応の良さは本流の比ではありません。
放流魚と居着きを見分ける
ヒレを見ます。
2004年に35cmを釣ったときのことです。
このイワナ、すぐ近くの養魚場から逃げ出してきたばかりなのかヒレがほとんどありませんでした。
逆に、湖で見た40〜50cmの個体は「とてもきれいな鰭」「完全に鋭角に尖っていました」。
ヒレの状態がそのまま、その魚がどこで育ったかを示します。

23cmほどのヤマトイワナ(2005年)
どこに入るか
本流
大きい個体を狙うなら本流です。魚野川のように、解禁から雪代が入るまでの短い期間に大型が出る川があります。
宮川下流では44cm・48cmが出ています。放水量で釣りの成否が決まる川です。
関連: 宮川下流で本流の大イワナを釣る
支流
数を釣るなら支流です。2004年のことを書きます。
まずは、釣りあがることにしました。早速入渓したポイントでのファーストキャストでかわいいイワナがヒット。魚の反応は、とてもいいようです。

同じ日、ミノーに食らいついたイワナ(2004年)
ほぼ魚の付いていそうなポイントでは、チェイスを確認することができます。
釣り上がっても釣り下ってもチェイスが出るのが、状態の良い支流の目安です。
ボサの多い区間は入りにくいぶん残っています。 2011年に富山のマイナー河川で、上流の行けるところまで見てから中流域のボサの多い区間に入りました。遡行しにくい区間でしたが、同行のK氏はヤマメを3匹、27cmのイワナも出しています。
入渓場所を間違えると1日が終わります。 2020年9月22日、イワナを食べることを目的に渓流へ入った日は、入渓場所を誤って散々な結果でした。唯一の救いは、同行者が34cmのイワナを釣り上げたことです。

2020年9月22日、入渓場所を誤った日の谷
ボサの区間は入りにくいぶん魚が残っている——ただしそれは、正しい場所から入れた場合の話です。
車止めの車の台数で混み具合が読めます。この日、一本目の河川は車止めに昼の時点で6台。「皆さん沢に釣りに入るか山菜を採りに来ているみたい」だったので、すぐに移動しています。

移動した先の河川。中流域のボサの多い区間

同じ日の夕方。奥に雪の残る山が見えます
源流
アクセスそのものが釣りの一部になります。 2012年6月、イワナのパラダイスと聞いて案内してもらった日のことです。
国道から林道へ入り、30分以上かけて峠を越えました。林道ですが、まだ時期が早いせいか道が悪いです。ちょうど軽トラが通れるぐらいの幅+αで、山菜採りの人たちが通れるようにしたぐらいな感じです。
この日は、門を通過してから林道に雪解け水が流れ、倒木を退かしながら進み、大きな丸太をザイルで引っ張って動かし、最終的に雪渓で行く手を阻まれてマウンテンバイクで入渓しています。
こういう時は、四駆&最低地上高の高さをありがたく感じます。
板取川の最上部についても、2004年に同じことを思いました。
岩魚もいるようですが、本当の沢に登山用のザイルなどを持って入川しないといけないようです。
源流は、装備と車がそのまま到達できる範囲を決めます。
時期の読み方
雪代の前後がすべてです。
源流へ入った2012年6月の日は、条件が揃っていませんでした。
雪解け水も多く、低水温、高水位のため、魚の反応が悪かったようです。本当のパラダイスになるにはもう少し時間が必要のようです。
それでも「キャストしたルアーには2,3匹イワナがついてくることも珍しくなく」という状態で、魚はいるが食い気が立っていないという読み方ができます。このときサビの残る個体も多く見られました。
一方、本流の大型は雪代が本格的に入る前が狙い目とされます(魚野川)。
つまり同じ「雪代」でも、
- 本流の大型 — 雪代が入る前
- 源流の数釣り — 雪代が落ち着いた後
と、狙う場所によって待つタイミングが逆になります。
雪代を待った実例(魚野川・信濃川)
2016年3月、新潟の魚野川と信濃川に通って待つ側を経験しています。
3月5日、魚野川。解禁最初の週末。気になっていた場所には先行者がいて、別の場所に入りましたが反応なし。



この時期ウェーディングして釣りをするのは結構体力を奪われます。
3月12日、魚野川。 4時間弱釣り下って体が冷え切ったところで終了。



この日の結論がはっきりしています。
しっかりと雪代が出ないとイワナの遡上が始まらないので、シーズンはもう少し先でしょうね。
3月6日、信濃川を探索。津南と十日町の境あたりのダム上流を見に行きました。
ダムと、清津川、中津川の複合要素によって春先の本流の釣りが楽しめそうです。
発電の放水があるポイントを狙いましたが、雪が残りスノーシューで移動を試みたものの降りる場所が分からず断念。別の場所で竿を出しましたが反応はなく、貴重なハンドメイドルアーを無くしています。先行者の足跡はありました。

おそらく本格的な雪代が出てながれに変化が出れば、魚が動いて期待できそうです。
雪代が出て、流れに変化が出てから。それが動き出しの合図です。 3月に3回通って、3回とも「まだ早い」という結論でした。
中津川の上流にも渓流の下見に行っていますが、上流の秋山郷へ向かう道は「なかなか本格的なやばい道」で途中で折り返しています。




中津川上流の渓相
これまでに入った場所と、見て回って目を付けた場所です。GPSの記録と、その場で地図に落としてきた地点をまとめてあります。
釣り方
実際に効いた誘い方です。
ストップを入れる。尺上32cmが出たときの操作です。
シュガーディープ50をキャストして着水後、ルアーを潜らせて、一瞬ストップさせたところで、ルアーに魚がヒット。
トゥイッチングで探る。
ツインクル60Fのトゥィッチングで良さそうな流れを探ると、イワナがチェイスしてきて、すぐにヒット。

このときのイワナ(2004年)
反応が止まったらボトムへ。同じポイントで日が差してヒットに至らなくなったとき、
ルアーをアンサー3gにチェンジして、流れのボトムを流しながら細かくリフトアンドフォールをすると、イワナが釣れました。
淵はアップストリームでボトムを。 45cm近い個体を掛けたのはこの釣り方でした。
移動した先の淵の流れの早い筋に沿ってアップストリームでスプーンをキャストし、ボトムを探ってくると、急に重みがロッドに伝わってきました。
被さった木の下を通す。 2011年、富山の下流域で「川に被さった木の下にミノーを通すとイワナらしき魚がヒット」。ボサや倒木の陰は、そこだけ竿が入りにくいぶん魚が残ります。
日が差すと止まります。日が差し始めたとたんヒットまで持ち込めなくなる—— これは何度も味わいました。朝夕と曇りが有利です。
実際に釣った川
実際に入った川へのリンクです。
- 宮川下流で本流の大イワナを釣る — 44cm・48cm
- 北海道で釣る — 西別川でイワナとアメマス
富山・高山にも一泊二日で入っています(2011年4月)。高山の本命河川で岩魚3匹、富山のマイナー河川へ移動して中流域のボサ区間。2日目は「全部で10本以上は出てますけど、この川はそんなモンじゃないですからね」という渋い日でした。同じ川でも日によってここまで振れます。

2日目。K氏も「こんなに釣れないのは」と言う渋さだった
益田川上流にも通っています。2026年4月25日にイワナ31cm・25cm、 2025年5月24日にイワナ最大26cmを6匹。上流を何箇所か回り、以前入ったことのある場所で連続ヒットしています。



漁協の公式サイト: 益田川上流漁協/高原川漁協/板取川上流漁協
遊漁券
渓流は雑魚券で釣る漁協がほとんどです。
過去の釣行写真
過去の釣行で撮った写真です。



- 岐阜県益田川上流漁業協同組合飛騨川(上流部(益田川上流))鮎 日釣券 3,000円 / 年券 16,000円公式サイトを開く →
- 岐阜県高原川漁業協同組合高原川(本流)鮎 日釣券 3,500円 / 年券 25,000円公式サイトを開く →
- 岐阜県板取川上流漁業協同組合板取川(上流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 15,000円公式サイトを開く →
- 岐阜県郡上漁業協同組合長良川(上流部)鮎 日釣券 3,000円 / 年券 14,000円公式サイトを開く →