関東を中心とする多くの渓流シーズンが解禁したにもかかわらず、今年の冬は各地で雪が多く、年券を購入した利根漁協は、相当量の積雪があることを聞いていたため、3月第1週の土曜日どこに行くべきか悩んだ挙句、少しでも気温・水温が高いと予想される伊豆へ向かうことに決めた。生憎、金曜日は未明から関東地方を中心にかなりの雪が降るとの天気予報であったため、かなり気になってはいたものの、幸い金曜日は大阪出張の帰りの新幹線から雪の状況を確認してみたところ、小田原周辺はほとんど積雪がなく問題ないと確認することが出来た。
土曜日未明、車のフロントガラスに降り積もった7cmほどの積雪を落とし、南伊豆へと向かう。今回の目的地は、河津川。伊豆は狩野川のようにルアーが禁止されている河川もあるため、事前に確認が必要となります。2月上旬から咲き始める『河津桜』や『河津七滝』は名所として有名であり、川端康成の『伊豆の踊』の舞台であり、石川さゆりの『天城越え』など、この地域に関連するものはとても多い。そんなところもこの川を選んだ理由にあるかもしれません。
東名高速を抜け、裾野ICでおり、伊豆半島を縦断する。天城峠付近で一部路肩に雪が見られるが、問題なく到着。唯一24時間日釣り券が購入できるコンビニに寄って、入るポイントをどうするか考える。途中、いくつかの橋の袂には、数台の釣り人らしき車が夜明けを待っている。雪の影響が少ないことと解禁初日の休日ということもあり、釣り人は予想通り多い。成魚放流エリアとなる本流には入らず、何本かある支流に入ることにしてまずは、最上流部まで車を走らせ、何台釣り人の車が停まっているかをチェックする。本流との合流点・その上流300m・最上流部に近い場所で釣り人らしき車が確認できた。最上流部で待っていた餌釣り師の人と話しをして、その下流300mぐらいにある橋から釣り上がる事にした。
川沿いの桜は既に満開を過ぎ、菜の花も満開を迎えている。鶯も鳴いているが、もう少し練習が必要だ。フリースを着ていても、釣り上がって行くと多少汗ばんでくる。寒波が来ているとはいえ、伊豆は暖かい。
ルアーをキャストし始めて、すぐに足元でヒットするが、反射的に抜きあげた瞬間バラしてしまう。見た所サイズはとても小さい。いいポイントがあるものの魚の反応はなく、やっとアマゴらしきチェイスがあるもののとても小さい。何とか1匹アマゴをランディングするものの、サイズは16cmちょっと。成魚放流物ではないが、サイズ的にはまだ時期が早いのかもしれない。ぱっと見た所、アマゴ特有の朱点が見られないが、良く観察すると淡い朱点が多少確認することが出来る。岐阜県内で釣ったアマゴの朱点は明瞭で数も多いが、これは、このあたりのアマゴの特徴かもしれないです。
次に入ったのは、一通り叩かれたことは分かっているものの、本流のメインエリアへ移動する。大きな堰堤がありそこからつりあがるが先行するフライマンがいたので再び堰堤上に戻り一通りキャストするが反応はなく、あえて堰堤より下流へ釣り下っていく。途中、魚が着きそうな段差があるものの流石にお昼前の時間帯では期待が薄かったようで、フライにオイカワの反応があるだけのようである。とりあえず様子見を兼ねて流したが、見切りをつけて再び、支流を目指すことにした。
次の支流は、朝入った支流より上流の支流で、とりあえず入渓できそうな場所を見つけて釣り上がっていく。この支流では、何とか2匹ヒットさせたが、やはり型は小さく、朱点の数も少なく不明瞭で銀毛していた。さらにつりあがったが、やはり先行するフライマンに追いついてしまったため、遅めの昼食をとり、仮眠をとって伊豆半島を後にした。
やはりこの時期の小規模河川の魚は、サイズ的に小さいと考えた方が適切で、梅雨明けを迎えるころに、成長したアマゴを釣りに来るのがより楽しめるでしょう。
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