2003年9月18日、朝7時半。車で迎えに来てそのまま羽田に向かう予定であったが、首都高の渋滞のせいで迎えに来てもらう時間がなくなってしまったので、羽田空港で落ち合うことにして、電車で出かける。事前に荷物を預けておいたことが正解だったらしい。無事、荷物も人も飛行機に間に合うことが出来て、北海道 中標津空港に降り立つ。
本当は、9月の頭に行く予定にしていたのだけれど、予約が一杯だった為、9月の後半に忠類川釣行となった。今年の忠類川は、カラフトマス(ピンクサーモン)の不漁の年で、事前の忠類川のWebサイトの情報を見ても釣果がいまいち良くないのは、覚悟していた。そもそも、カラフトマスは、生まれてからきっかり2年後に川に戻ってくるため、奇数年の系統とぐう数年の系統に分かれているそうである。基本的に奇数年は、不漁なので、一昨年も不漁であったことから、今年も不漁なのは当然といえば当然らしい。逆に昨年はいい年だったので、来年はカラフトマスはたくさん戻ってくることでしょう。その代わりカラフトマスは遡上する川にはそれほどこだわらないらしい。逆に、サケは、2年から8年で戻ってくるため年によって不漁となる年は決まっていないが、戻ってくる川は確実に生まれた川に戻ってくる。これは、サケの生存戦略の違いで、例えば、ある川が自然の変化によってある年に水がなくなった年があったとすると、カラフトマスが生まれた川に戻ってくる習性だったとすると、この年を境に子孫を残すことが出来なくなるため、2年後にカラフトマスは戻ってくることはないが、実際は戻る川が決まっていないので、種にとってダメージが少なくなっている。サケの場合は、戻ってくる年数をばらつかせる戦略をとっているため、川が元の状態に戻ってくる固体が子孫を残すことが出来る。
自然のシステムは良く出来ている。
中標津空港で、レンタカーに乗り換え早速忠類川に向かう。途中で、標津川の寄って端の上から川を覗いてみるとカラフトマスが泳いでいるのがすぐに見ることが出来ます。
忠類川も川を覗いてみましたが、一応カラフトマスの魚影を確認することが出来ましたが、たくさんいるという状況には程遠いものでした。さらに上流の第2管理区間の橋にも様子を見に行きましたが、水も少なく魚も少ない状態でした。
18日は木曜日で調査休止日で釣りが出来ないため、何もせずに初日を終えるのも辛いので、忠類の上流に行って竿を出しましたが、魚からの反応もないため、4日間泊まる民宿『船長の家』に向かいました。
標津町にある民宿『船長の家』は、その名の通り船長がやっている民宿で、夕食は、この時期チャンチャン焼きを食べることが出来ます。部屋も新しくとても綺麗なところでした。翌日は、朝4時におきて忠類川に入るので早めに就寝。
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